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COLUMN

【石巻市】「母との思い出を悲しみで終わらせない」

地元業者に断られ続けた石巻市の空き家

種別:戸建 エリア:宮城県石巻市雄勝町 築年数:1989年(平成元年) 建物面積:約100㎡ 土地面積:約430㎡ 空き家期間:約6年 瑕疵:なし 駐車場:なし 残置物:あり


止まってしまった時間


石巻市の静かな住宅街の一角にある一軒家は、6年もの間、時が止まったままでした。 売主様にとって、その場所はかつて家族の笑い声が響いた大切な実家。しかし、東日本大震災というあまりに過酷な経験を経て、売主様は母を実家に残し、生活の拠点を他県へと移しました。


ある日、売主様の元へ入った一本の残酷すぎる連絡から「悲しみの場所」は始まりました。


それは石巻市にお一人で残られたお母様が、自ら命を絶たれたという事実でした。「母を一人にしてしまった」という拭いきれない罪悪感、遠方ゆえに管理ができず、荷物もそのままに荒れていく家。地元の不動産業者に相談しても、その凄惨な背景を知るやいなや、冷たく首を振られる日々が続きました。売主様にとっては大切な実家も、第三者からすればただの「告知物件」である現実を目の当たりにしていました。気づけば物件は「負の遺産」となり、売主様の心を静かにすり減らしていきました。



Triiku(私たち)との出会い


「どこも助けてくれない。もう、どうすることもできないのか……」 そんな絶望の淵にいた売主様が、最後に辿り着いたのが、私たちTriiku(トリイク)でした。


私たちは、単に「家」を査定する集団ではありません。その家の背景にある、売主様の「人生の痛み」を共に背負う覚悟を持っています。


「荷物もそのままでいい。私たちがすべて引き受けます。もう、お一人で抱え込まないでください。」電話越しに伝えた私たちの言葉に、売主様は微かな希望を見出してくださいました。



解決への伴走


通常であれば敬遠される「告知事項」や「大量に残った荷物」。しかし、私たちは迷わず「現況のままでの買取」を提示しました。


売主様は、わざわざ遠方から都内にあるTriiku(トリイク)の事務所まで足を運んでくださいました。対面でお会いした際、その表情には深い緊張と、どこか「本当に信じていいのか」という戸惑いが混じっているように見えました。


しかし、お話しを伺う中で、偶然にも売主様の現在のお住まいが、私の以前住んでいた場所と近いことが判明。地元の細かな話題で少しずつ心が解け、張り詰めていた空気が温かなものに変わっていくのを感じました。


「この物件を救うことは、売主様の心を救うことだ。」 その確信が、私たちの絆をより強いものにしました。



新たな旅立ち


契約書に印を突いた瞬間、売主様の目からそれまでの重圧が消え、穏やかな光が宿りました。

6年もの間、お母様への想いと空き家問題という二重の苦しみに縛られていた日々。その鎖が、ようやく解き放たれた瞬間でした。


「空き家問題を解決されているTriiku(トリイク)を、心から応援しています。」


別れ際にいただいたその言葉は、私たちにとって何よりの勲章です。不動産の取引は、単なる所有権の移転ではありません。それは、誰かの止まっていた人生の時計を、再び動かすお手伝いなのだと改めて感じることができました。


この度はTriiku(トリイク)を頼っていただき、誠にありがとうございました。



担当者の紹介とメッセージ


担当:富樫

この度は、大切なご実家の未来を私に託していただき、本当にありがとうございました。


売主様が背負ってこられた震災の記憶、お母様への想い、そして誰にも相談できなかった孤独。それらすべてに正面から向き合うことが、私の使命だと感じていました。契約の際、打ち解けてお話しできた時間は、私にとっても貴重なお時間となりました。


「空き家を、社会の負債ではなく未来の資源に変える。」


その志を、お客様から直接応援していただけたことは、私のこれからの大きな原動力です。どれほど困難な事情を抱えた物件であっても、私は決して背を向けません。あなたの「心の重荷」を降ろすために、全力で走り続けます。

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