COLUMN
【長野県東筑摩郡】他社の沈黙が、売主様の心を折る前に
解体を覚悟した10年空き家
種別:戸建 エリア:長野県東筑摩郡 築年数:1973年(昭和48年) 建物面積:約90㎡ 土地面積:約90㎡ 空き家期間:約10年 駐車場:あり 残置物:あり 瑕疵状況 ・雨漏り、浸水(屋根、天井、壁からの水の侵入) ・床、構造のたわみ(踏むと沈む、ベコつき、床板の接着剥がれ)
「一度は連絡があったのに」10年という歳月と、見放された深い孤独
住み手のないまま、ひっそりと10年。売主様のご実家は、長い歳月の中で確実に痛みが進行していました。天井にはくっきりと雨漏りの跡が広がり、遠方からの管理はとうに 限界を迎えていました。
「このままでは近隣に迷惑をかけてしまう。なんとかしなければ」その一心で、売主様は別の不動産会社に相談を持ちかけました。しかし、待っていたのは残酷な現実でした。一度は連絡があったものの、その後いくら待っても音沙汰がなくなったのです。 雨漏りがひどく、10年も放置された家など、売り物にならない。暗にそう突きつけられたような「他社からの沈黙」は、売主様にとってどれほどの絶望だったでしょうか。見捨てられた実家に対する罪悪感と、終わりの見えない管理の苦悩が、売主様の心を重く縛り付けていました。
解体という痛みを回避する、「そのまま引き取る」という確約
「もう、多額の費用をかけて解体するしかないのでしょうか」そんな諦めと疲労が入り交じった声でご相談をいただいた時、担当はすぐさま行動を起こしました。他社が背を向けた物件にこそ、真摯に向き合わなければならないからです。
建物の状態を確認させていただいた後、不安を抱える売主様に対して、真っ直ぐに一つのご提案をしました。「解体する必要はありません。雨漏りがあっても、お荷物がそのままでも結構です。私たちTriiku(トリイク)が現況のまま、すべてを引き取らせていただきます」
解体費用という経済的な負担、そして何よりご家族の思い出が詰まった家を自らの手で壊さなければならないという精神的な苦痛。その両方から売主様を解放する「そのまま引き受ける」という約束に、売主様のこわばっていた表情が、すっとほどけていくのが分かりました。
10年の雨漏りも、老朽化した家もすべてを背負う
「空き家問題を最前線で解決する」。代表・池上が掲げるこの強烈な志は、綺麗事では決して通用しない現場の泥臭さから生まれています。
一般的な不動産会社が、雨漏り や10年の放置期間といったリスクを嫌って連絡を絶つ気持ちも分からなくはありません。しかし、それでは売主様はいつまでも救われないのです。解体しなければ売れないと言われるような物件でも、そこにはかつてご家族が暮らした大切な「歴史」があります。私たちTriiku(トリイク)は不動産のプロフェッショナルとして、建物の修繕や再生にかかるリスク、残置物の処理など、すべての労力を売主様に代わって丸ごと引き受けます。
重圧からの解放
迎えたご契約の日。すべての手続きが滞りなく完了した時、売主様は深く息を吐き出し、穏やかな笑顔を見せてくださいました。
「ずっと気にかかっていましたが、これで心残りがなくなって安心しました」
その短くも重みのある一言は、10年もの間、売主様が一人で背負い続けてきた「実家という名の重荷」から完全に解放された証でした。他社から見放され、解体するしかないと思い詰めていた孤独な日々に幕が下り、売主様が新しい明日へと歩み始めた瞬間。親御様が愛した家は、私たちTriiku(トリイク)が責任を持って、次の未来へと繋いでいきます。
担当者メッセージ
担当:石渡
10年という途方もない長い期間、管理の難しさと雨漏りの進行にどれほど心を痛めてこられたことか。勇気を出して相談した他社から連絡が途絶えてしまった時のご不安や孤独感は、計り知れないものだったと思います。
だからこそ、私は売主様からお話を伺った際、「絶対にこの不安を終わらせる」と強く心に誓いました。解体してお金で解決するのではなく、私たちがそのままの状態でリスクを背負うことで、売主様のお気持ちを少しでも軽くしたかったのです。
私たちTriikuは、他社が匙を投げるような物件から絶対に逃げません。雨漏りがあっても、長期間放置されていても構いません。売主様が「もう限界だ」と思う重荷を、代わりに背負って心を解放すること。それこそが私の誇りです。

